2008年1月13日日曜日

評判です若きマイスター 革工芸 札幌で横山さん工房

革工芸に魅せられて修業に励み、札幌市内で念願の独立を果たした若き「マイスター」の工房が評判だ。札幌市北区北二○西八で昨年九月に「レザーサロン・ヒサシ」を開業した横山尚さん(33)。「お客と対話して満足いく製品を作る」というオーダーメードにこだわるものづくりが注文を集めている。
 横山さんは留萌管内小平町出身。幼いころからきめ細かなものづくりの作業が得意だったことに加え、独特の風合いがある革製品も好きだった。
 札幌で土木関係の仕事をしていた二十代のころ、欲しいデザインの革製品が見つからなかったことから、自分で作ろうと考え、仕事を辞めて市内の革工房の門をたたいた。丸六年間、修業し、昨年「まだまだ駆け出しだが、お客さんと対話しながら、さらに腕を磨きたい」と独立した。
 製品はすべて受注生産だ。「お客と話し合い、色や形などの造形と使い勝手を聞き出して、それを形にして世界に一つしかない革製品を手にしてもらいたい」からだ。
 「素材の革は一枚として同じものがなく、使う部位で製品の仕上がりが異なる。間違って穴を開ければごまかしがきかず、材料の革が丸々一枚無駄になってしまう」。毎日が緊張の連続だが、「ステッチの縫製一つでも自分の職人としてのこだわりがお客に満足してもらえた時、やってて良かったと思う」。
 価格は牛、馬、シカなど使う素材やデザインでさまざまだが、目安としてカバン類で三万円後半から、長財布で二万六千円から。注文生産とはいえ仕入れ値が安定している牛革を基本とするなど、なるべく求めやすい価格にしている。問い合わせは(電)726・8280へ。

(北海道新聞より引用)

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