2007年12月13日木曜日

覚せい剤で夫婦再逮捕へ 詐欺容疑は処分保留 介護タクシー不正

生活保護受給者が通院時に利用するための交通費補助制度を悪用し、滝川市から介護タクシー料金をだまし取ったとして同市内の夫婦ら四人が逮捕された事件で、札幌地検は十日までに、詐欺容疑で送検されていた介護タクシー会社役員の男性(57)ら三人を処分保留で釈放した。同地検は、詐欺罪での起訴に向けて今後、在宅で捜査を続ける。
 同地検は、残る無職片倉勝彦容疑者(42)=滝川市黄金町東三=も、詐欺罪での起訴はいったん見送り、拘置期限の十一日に釈放する見通し。
 片倉容疑者と妻(37)については、逮捕後に体内から覚せい剤が検出されており、道警は一両日中にも、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで二人を再逮捕する方針。
 同地検は三人を釈放した理由について「だまし取った金の使途が特定できていない」としている。四人の共謀関係を含め、金をどのように分配したのか、詳細に判明しておらず、詐欺罪を立証する上で必要な「だまし取って自分の物にした」ことの裏付けが現時点で不十分だったとみられる。
 四人は共謀し、今年十月から十一月にかけて、妻が滝川市の自宅から札幌市の病院まで介護タクシーを利用したと、滝川市に虚偽の申請書を提出。市から総額百五十万円をだまし取ったとして逮捕された。

(北海道新聞より引用)

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