2007年6月3日日曜日

地力で逆転 首位固め

 これが首位の地力だ。札幌は要の最終ラインを入れ替える苦しい状況をチーム一丸となって乗り越えた。三浦監督は「ゲーム前から難しいと思っていた。この厳しい中で勝ち点を取れた意味は大きい」と、手応えを語った。  前半はホームの勢いに乗る湘南のペース。アジエルにFKを決められ0-1で折り返した。「流れを変えたかった」という三浦監督は、後半のスタートからFW石井とMF砂川を投入し、勝負に出た。  「監督の意図は分かっていた。自分たちで勢いをつかもうと、砂さん(砂川)と話してピッチに入った」。石井はその言葉通りにスピードを生かしてゴール前へ飛び込んだところでDFに倒され、貴重なPKを得た。砂川は右サイドで攻撃に変化をつけ、何度もチャンスをつくり、35分にはカウンターからの右クロスでダビの勝ち越しゴールをおぜん立てしてみせた。  不安のあった守備も結局はアジエルの個人技ともいえるFKによる1点にとどめた。負傷でベンチを外れたブルーノクアドロスと西沢に代わった吉瀬、池内も必死に役割をこなした。DFラインをリードした曽田は「メンバーが入れ替わって崩れたら『やっぱり』と言われかねない。それだけは避けたかった」と、意地のプレーを振り返った。同点とした後にボランチとして出場した大塚も中盤の守りをがっちり固めた。  三浦監督は「途中交代の石井、砂川、大塚が、しっかりハードワークして勝利に貢献してくれた。DFラインも思ったよりいい出来だった」と、窮地の中で奮闘した選手たちをたたえた。

(北海道新聞より引用)

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