2008年2月9日土曜日

介護タクシー不正 夫婦ら4人再逮捕 滝川署 2億円詐取容疑

介護タクシー料金の不正受給事件で、タクシー料金を含めた生活保護費約二億円をだまし取ったとして、滝川署と道警組織犯罪対策課は九日、詐欺の疑いで、滝川市黄金町東三、無職片倉勝彦容疑者(42)と、妻の無職片倉ひとみ容疑者(37)=ともに覚せい剤取締法違反で起訴済み=ら四人を再逮捕した。
 このほか、再逮捕されたのは札幌市北区新川二の四、介護タクシー会社役員板倉信博(57)、同市白石区東札幌二の六、同社社員小向敏彦(40)の両容疑者。
 調べでは、片倉勝彦容疑者は妻ひとみ容疑者らと共謀、生活保護の受給資格がないのに、二○○六年十一月から○七年十一月にかけて、滝川市から介護タクシー料金約二億円と生活扶助費約三百七十万円をだまし取った疑い。勝彦容疑者は容疑を否認、ほかの三容疑者は認めているという。
 同署などによると、勝彦容疑者は○六年三月から生活保護費の受給を始め、札幌の病院に通院するために、板倉、小向両容疑者のタクシー会社の利用を滝川市に申請。同年十月からは、滝川市がタクシー会社に支払った料金の一部を会社側から受け取っており、総額は○七年十月までの一年間で約七千五百万円に上ったという。
 同署などは、勝彦容疑者がこうした高額の収入がありながら、市に無収入と申告、本来は受給資格がないのに、タクシー料金を含む生活保護費を受け取っていたことが詐欺にあたると判断した。
 四容疑者は昨年十一月、介護タクシー料金百五十万円をだまし取った詐欺容疑で逮捕されたが、札幌地検は、金銭の流れなどについて慎重な捜査が必要として処分保留としていた。

(北海道新聞より引用)

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