2007年10月17日水曜日

食中毒急増、毒キノコに注意

キノコ採りのシーズンを迎えていますが、ことしは、毒キノコによる食中毒が、すでに5件も報告されていて、道や保健所は注意を呼びかけています。札幌市の中央卸売市場です。この季節、ラクヨウやシメジなどお馴染みのキノコが各地から集まってきます。そのキノコを見回っているのは、札幌市保健所の検査員ー。市場に出してはいけない毒キノコが混ざっていないか毎朝、確認しています。(札幌市保健所市場検査係・寺岡寛樹さん)「これはハタケシメジというキノコです。クサウラベニタケというキノコがあるんですが、それとよく似ていると言うことで」ことし、道内では、すでに5件のキノコ中毒が報告されています。去年とおととしの1件と比べ急増しています。中毒の原因で、一番多いのが、ハタケシメジと思って、毒キノコの「クサウラベニタケ」を食べてしまうケースです。検査員に、その見分け方を聞きました。(寺岡さん)「ハタケシメジは株で生える。柄の部分が丈夫で堅い。一方のクサウラベニタケは柄の部分が中空(空洞)でスカスカしている」他にも、ホンシメジを、毒キノコのイッポンシメジと間違うケースも多いそうです。見分け方は、柄の部分を見ます。ホンシメジは、繊維がまっすぐになっているのに対して、イッポンシメジは、ねじれるようなカタチをしています。(寺岡さん)「キノコの食べられる、食べられないのは種類で決まっている。キノコには迷信があって、裂けるモノは食べられるとか、ナスと一緒に煮込んだら食べられるとか、そういうことは決してない」自然に親しむ目的で、新たにキノコ採りを始める初心者が増えていることもキノコ中毒が増えた原因と見られています。まずは、正しい知識を身につけることが大切です。

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