2007年7月4日水曜日

札幌駅南口商業ビル、全面改装 広告、景観に配慮します

札幌都心部で、景観に配慮した屋外広告づくりが活発化している。JR札幌駅南口の商業ビルでは、各テナントが協力してこれまでの広告を全面改装。札幌市も民間と連携し、市条例に基づく広告規制地域の拡大に乗り出すなど、街並み整備に力を入れている。
 六月末、JR札幌駅南口のデパートやJR北海道などでつくる「札幌駅南口地区第一区域広告景観協議会」が、札幌エスタの壁面広告を全面改装した。
 総工費は約一億七千万円。以前はテナントごとに広告の文字の大きさや色がばらばらで、背景にも複数の色が使われていた。今回の改装で文字の大きさを統一し、赤やオレンジの文字でまとめた。
 同駅周辺一帯は、二○○二年四月から翌年三月にかけて市屋外広告物条例に基づく景観保全型広告整備地区に指定された。条例では建物屋上での広告物設置禁止や建物四階以上での商品名の期限を定めない広告掲載の禁止など詳細に決められている。同地区で広告物を設置する場合は、デザイン性が高く、景観に配慮されていると市が認める必要がある。
 しかし、整備地区指定後も屋上に野外広告があったり、ビル壁面の広告デザインが不統一だったりする状態が続いていた。
 広告景観協議会では○三年からこれまでに五回の話し合いを重ね、景観に配慮した広告整備を検討してきた。同協議会事務局の佐藤龍一さんは「広告は売り上げを左右するだけに、各店から理解を得るのが大変だったが、札幌の玄関口をきれいにして観光客を迎えたかった」と振り返る。
 市は現在、札幌駅前通と大通西一-一三を、一○年度までに景観保全型広告整備地区にするため、市民でつくる「まちづくり協議会」などと話し合いを進めている。市建設局は「札幌駅南口での取り組みが民間主導で広がり、都市景観に貢献できれば」と期待している
(北海道新聞より引用)

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