2008年3月4日火曜日

小樽のマンション・アパート 賃貸物件が新築ラッシュ

春の引っ越しシーズンを迎え、小樽市内で賃貸用マンション・アパートの新築物件が相次いで登場している。札幌の不動産投資の飽和による影響で、小樽に投資が流れ込んだことも一因とみられ、「例年の四倍の二十件」(市内の不動産業者)という新築ラッシュとなっている。
 常口アトム小樽店によると、新築の賃貸向けアパート・マンションは年明けから続々と完成している。三月の転勤時期に入り入居が始まっているが、「四月中旬まで物件は豊富」(同店)という。
 建築場所は、街中が多く、JR小樽、南小樽の両駅からいずれも徒歩十分以内の物件で鉄筋タイプが人気。一方、中心部から離れた新築は木造タイプが目立ち、街中の鉄筋の同じ間取りと比べて一万円以上安い。
 小樽はこれまで街中に家庭向け賃貸物件が少なく、今年の新築は、この需要を見込んだ側面があるという。また、ここ数年、建築が続いた札幌市内のマンションが過剰気味となり、不動産投資が札幌近郊の小樽へ加速した影響が出ている。
 同店の加藤泰己店長は「小樽の人口は減少傾向にあるが、駅近くの新築は、古くなっても利便性が高く、今後も需要がある」と分析する。また、「小樽の山側に住む世帯が、買い物などに便利な平地を探し、新築物件を求めるケースがある」と小樽の地域事情も指摘している。

(北海道新聞より引用)

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