2007年5月31日木曜日

求む!!市町村への医師派遣 道、民間病院に支援金 今夏にも

 道は二十二日、医師不足の市町村立病院や診療所に勤務医を派遣する民間病院に、資金支援をする制度を創設する方針を固めた。本年度の補正予算案に盛り込み、六月中旬開会予定の定例道議会に提出、早ければ夏から制度をスタートさせたい考え。民間病院から派遣される医師は一年間に数人と見込んでおり、支援額は一人当たり数百万円になるとみられる。道保健福祉部によると、同様の制度は全国的にも珍しいという。
 道内の各市町村はこれまで、大学病院から医師を引き揚げられ医師確保にめどがつかない場合、道や大学病院、二医療法人などでつくる道医療対策協議会に調整を依頼し、協議会に加盟する大学病院や医療法人などから医師の派遣を受ける「新医師派遣システム」を利用していた。
 本年度は道内の医師不足がさらに深刻化し、自治体から同協議会への派遣要請が過去最多の四十人に上り、このうちの半数については、現在も調整不能の状態となっている。市町村が自力で医師を探しているものの、多くの病院で医師が不足しているため、派遣は進んでいない。
 このため、道は協議会に参加していない道内の民間病院にも新たに派遣への協力を呼びかけ、医師の派遣を承諾した病院に資金支援を行う。
 道はこのほか、本年度中に地方勤務をする医師を道職員として採用するほか、医師の移住などの説明会を道外でも開催することを検討している。
 全国自治体病院協議会の小熊豊・道支部長は「民間病院の力をぜひお借りしたい。制度に期待している」と話している。また、医師を派遣する側の全日本病院協会の西沢寛俊会長(札幌)は「民間病院でも余裕のあるところは少なく、協力できる病院がどれだけあるかは未知数だ。ただ、地域の病院の窮状は理解できるので、協力できる方法がないか考えなければならない」としている。

(北海道新聞より引用)

2007年5月30日水曜日

上光証券社長に松浦氏が昇格

 道内唯一の地場証券会社、上光証券(札幌)は十六日、木村美太郎社長(67)が代表取締役会長に就任、後任に松浦良一副社長(55)が昇格する人事を内定した。六月二十七日の株主総会後の取締役会で正式決定する。
 木村、松浦両氏とも元北洋銀行常務で、二代続けて北洋銀出身者が社長に就任する。
 木村氏は二○○一年から社長を務めており、松浦氏の社長就任で若返りを図る。
 松浦 良一氏(まつうら・りょういち)早大卒。74年北海道拓殖銀行入り。札幌駅北口支店長などを務め、北洋銀行移籍後は大通支店長や業務推進部長などを歴任。05年に北洋銀常務に就任し、06年6月から上光証券副社長。札幌市出身。

(北海道新聞より引用)